株式会社ソルナ
代表取締役 國松香代の個人サイトです。
明け方の空を見上げると、沈みゆく月と昇りゆく太陽が同時に、同じ空に美しく輝いているのを見かけることがあります。
燦々と眩しく降り注ぐ太陽の光、暗闇をほのかに照らす月の明かり。
朝にも昼にも夜にも、空を見上げれば、そこに光の存在があります。
人としてこの世に生まれた者は、いつかこの世を旅立っていかねばなりません。人間の歴史は、誕生から旅立ちまでの営み一つ一つの膨大な繰り返しと言えます。しかし、その全人類の歴史ですら瞬間にすぎない自然界の無限に長い時間の中で、太陽はその光を燦々と大地に降り注ぎ、月はほのかに大地を照らしてきました。
私たち人間には、誰にでも必ず出逢いと別れがあります。
出逢いは偶然ですが、別れは必然であり、その中でも大切な人に旅立たれた時の「別れ」にまさる悲しみはありません。
そんな別れの時を迎えた人に、どんな美しい笑顔で、どんな優しい言葉をかけたとしても、その深い悲しみを癒すことは叶いません。
「旅立ち」は人生の卒業式。人の一生で「誕生」と同じくらいに大切な記憶として残るものと考えています。天から授かった命を天に還し、次なる命へと引き継いでゆく。葬儀式とは、そんな命の伝達式であり、人の一生でもっとも意義のある儀式と言えるのではないでしょうか。
葬儀司会のスペシャリスト・國松香代(くにまつ かよ)は、そんな厳粛で崇高な儀式においては、『大切な人の、大切な儀式に、大切な宗教者をお迎えする会場空間を、儀式空間として聖域化する』ことが重要であると考えています。
スペシャリストとは、マイクという道具を通して、悲しみに満ちた空気を優しさで包み、一瞬にしてその場に一体感をつくり、爽やかな余韻をその場に残すことができる人のことを指します。
しかし、それを実現するのは高度な話術ではなく、その人の心に本質として芽生えるやさしさであることを國松は学びました。そして、その心があれば「不幸な時間」を「不幸でない時間」に変えることが出来ることも...。
同じ天空から、私たちの大地にそれぞれの光を届ける星、太陽と月。太陽がまぶしい時は月になり、月明かりで足りない時は太陽になる。
大切な人を亡くして悲しみに暮れるご遺族に、ある時は太陽の光のような、またある時は月の明かりのような優しい光を届けて、不幸な時間をわずかの間でも不幸でない時間に変えることができるように、國松は日々努力を積み重ねております。
ご遺族をはじめ葬儀式に参列された皆様に、短い時間であっても太陽の時間と月の時間をお過ごしいただけるように努めております。
ご遺族やご参列の皆様の心にその気持ちが伝わった時、命について考え、その尊さを認識し、故人が生きてきた証を永らく記憶に留め、次の世代へ命のバトンを渡し、これからの人生に皆様が希(のぞみ)を持って生きてゆくことができるのではないか考えています。